聖地巡礼とは元々は宗教において重要な意味を持つ場所を参拝して回ることを指しています。
それになぞらえて、アニメや漫画・ゲームの舞台になっている場所や登場人物ゆかりの土地に赴くことを聖地巡礼もしくは聖地訪問と呼びます。
聖地に赴きキャラクターの見た景色を楽しむもよし、自分も同じ世界に生きていると想像するもよし。
で す が 、折角行くのにそれだけでは、もったいない。
というわけで、「聖地を観光し隊」と題してまして、作品とどういった関わりがあるのかはもちろん、どんな場所なのかを紹介していきたいと思います。
藤森神社にゆかりのある作品・キャラクター
刀剣乱舞
鶴丸国永
過去に藤森神社に奉納されていたことがあると伝わっています。
藤森神社について
御祭神
藤森神社では、十二柱の神様を祀っています。
素盞鳴命、別雷命、日本武尊、応神天皇、仁徳天皇、神功皇后、武内宿禰の七柱が本殿中央(中座)に、
舎人親王、天武天皇の二柱が本殿東殿(東座)に、
早良親王、伊豫親王、井上内親王の三柱が本殿西殿(西座)に祀られています。
創設当初からの御祭神は本殿中央に祀られている七柱のみです。
素盞鳴命(スサノオノミコト)
イザナギとイザナミの子でアマテラスの弟にあたる神。
ヤマタノオロチを退治し、草那藝之大刀(くさなぎのたち)(※草薙剣、天叢雲剣とも)をアマテラスに献上した逸話が有名。
別雷命(ワケイカヅチノミコト)
玉依日売を母、火雷大神(大山昨神)を父に持つ神。
丹塗矢(赤く塗った矢)に火雷大神が姿を変え、それを拾った玉依日売が別雷命を宿すという逸話が丹塗矢伝説として有名。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)
第12代景行天皇の息子。
駿河の国の野中で火攻めに遭った際に、迎え火を点け草薙剣で草を薙ぎ払って炎を退けた逸話が有名。
応神天皇(おうじんてんのう)
第15代天皇。誉田別尊(ほんだわけのみこと)とも呼ばれる。
崩御後に「八幡神(はちまんしん)」と呼ばれ、全国の武家から武運の神「弓矢八幡」として信仰された。
仁徳天皇(にんとくてんのう)
第16代天皇。民衆に恵み深い政治を行っていた。
お墓である大仙陵古墳(大山古墳)が有名。
神功皇后(じんぐうこうごう)
応神天皇の母。聖母(しょうも)とも呼ばれる。
応神天皇が即位するまで政事を執り行っていた。
八幡神である応神天皇とともに八幡三神の1柱として信仰されている。
武内宿禰(たけしうちのすくね)
景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代(第12代から第16代)の各天皇に仕えたとされる忠臣。
八幡三神は一般的に応神天皇・比売神・神功皇后だが、比売神・神功皇后に代えて仲哀天皇や、武内宿禰、玉依毘売命を祀っている神社もある。
舎人親王(とねりしんのう)
天武天皇の息子。
日本書紀の編集を総裁した。万葉集に作品が残る歌人としても有名。
天武天皇(てんむてんのう)
第40代天皇。
氏姓制度を再編や律令体制の強化を進めた。
一説には国号を「日本」と定めたとされている。
早良親王(さわらしんのう)
第49代天皇光仁天皇の息子。
藤原種継暗殺事件に関与しているとされ、幽閉。
無実を訴えるために断食したが亡くなる。
その後皇族が相次いで亡くなったため祟りと考えられ、怨霊を鎮めるために祀られるようになった。
伊豫親王(いよしんのう)
日本の第50代天皇桓武天皇の息子。
父である桓武天皇に寵愛されていたが、謀反の首謀者と仕立て上げられ、捕縛される。
幽閉された川原寺にて母と共に自害。その後無実が発覚し、祀られるようになった。
井上内親王(いのえないしんのう)
第45代聖武天皇の娘であり、第49代光仁天皇の皇后。
光仁天皇を呪ったとされ、翌年には光仁天皇の姉を呪殺したと嫌疑がかかり、庶民に落とされた。
幽閉先で息子と同日に急死する。
その後天変地異がしきりに起こったため祟りと考えられ、怨霊を鎮めるために祀られるようになった。
ご利益
勝運の神
5月5日に行われる藤森祭は菖蒲の節句の発祥と言われています。
そのため、菖蒲 → しょうぶ → 尚武・勝負と通じ、勝運を呼ぶ神として信仰されています。
学問の神
御祭神の舎人親王は日本最初の学者であるため、学問の神として信仰されています。
馬の神
藤森祭に奉納される駈馬神事が馬の神事であることから馬の神として信仰されています。
同敷地内にある神社
本殿以外に小さな社がいくつかある神社があります。
その社ひとつひとつに本社や本社の祭神に縁のある神様が祀られており、神社となっています。
末社
明治頃、本社に付随する神社の中でも、本社に祀られている神の后や子など縁の深い神や地主神を祀る小さな社を摂社(せっしゃ)とすると定められていました。
現在では摂社を定める規定はなくなっています。
本社に付随する神社の中でも、摂社以外の神社を末社(まっしゃ)と呼びます。
大将軍神社
【祭神】磐長姫命
第50代天皇桓武天皇が都を平安京に遷した際に王城守護のため、京都の四方に守護神をおいた。
そのうちの南の守護を担っており、方除の神として信仰されています。
国の重要文化財。
*方除・・・方位からくる災いを除くこと
八幡宮社
武運の神として応神天皇が祀られています。
国の重要文化財。
天満宮社
学問の神様として菅原道真公が祀られています。
七宮社
天満宮社・熊野神社・厳島神社・住吉神社・諏訪神社・広田神社・吉野神社の七つの分社があります。
祖霊社
祖先累代の霊が守護神として祀られています。
藤森稲荷社
藤森神社と稲荷は切っても切れない関係です。
伏見稲荷大社のある地は元々藤尾社という神社がありました。
その地に稲荷を祀ることになり、藤尾社は藤森神社の東殿へ移されたのです。
注目ポイント
正門(南門)の鳥居
神社の鳥居には額が掲げてあることが一般的ですが、藤森神社にはありません。
しかし、元々なかったわけではありません。
参勤交代で前の道を通る際に、各大名は駕籠から降りて拝礼をし、槍などは穂先を下げて通行しなければなりませんでしたが、幕末動乱の時代に即さないと新選組の近藤勇が外してしまったと言われています。
藤森祭
毎年5月1日~5日に行われます。
氏子民が財力を注いで作られた優雅な神輿はもちろんのこと、1200年続き、京都市の民族無形文化財に指定されている伝統行事の駈馬神事が見ものです。
馬に乗り、様々な技をしながら駈ける姿を見ることができます。
1日 | 神輿出し(みこしだし) |
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3日 | 神輿神霊遷(みこしみたまうつし) 藤森太鼓奉納(ふじのもりだいこほうのう) 神輿担ぎ(みこしかつぎ) |
4日 | 宵宮祭(よいみやさい) |
5日 | 神幸祭(しんこうさい) 武者行列(むしゃぎょうれつ) 駈馬神事(かけうましんじ) 鼓笛隊(こてきたい) 奉納行事(ほうのうぎょうじ) 神輿拝殿廻り(みこしはいでんまわり) |
藤森神社のより詳細な情報はこちら
【住所】京都市伏見区深草鳥居崎町609
【公式ホームページ】http://www.fujinomorijinjya.or.jp/